バランス

波&風予測をチェックしてみたところ、今週後半に茨城辺りでもコンディション整いそうな気配。サイズが上がることを願いつつ作業を進め、テストの時間を作りたいと思います。
さて話は変わりますが、今日は試乗会の時などたまに相談される事があることについて少々書かせて頂きたいと思います。
どんな相談なのかと申しますと「極端に幅&厚みのある板を作れないだろうか」といったようなことなのですが、先日の試乗会では「幅25インチで厚み4インチあるロングボードがいいのだけれど」とのことでしたので、即お断り致しました。
そもそも対応出来るブランクスがない。
また幅が25インチで厚みが4インチもあると、パドル&テイクオフは爆速なもののコントロール出来る代物ではなくなってしまうかと思うのですが「以前に同じようなディメンションの板に乗っていて、テイクオフ早くてよく動いた」とのこと。
どの程度の動きで「動いた」と言っておられるのか分かりませんが、もし本当によく動いたのなら、ボトム形状がロール〜テイルエリアではキツめのVeeとかテイルロッカーキツめなのかも知れません。
「ボリュームがあればあるほど良い」といった方がたまにいらっしゃいますが、水の抵抗や浮力等よーく考えてみて頂けると板の動きが見えてくるかと思います。
もの凄く幅がある場合、安定感抜群な反面、レイルの切り替えが難しくなるうえ水の抵抗を受け易くスピードが乗り難いばかりか波面の凹凸を拾って板がバタつくなどデメリットの方が多くなります。
また、極端に厚い板の場合でも安定感抜群でパドルやテイクオフが早い反面、波面の凹凸を拾って板がバタついたり、レイルまで厚くレイルに浮力があったりすると波面にレイルが入らずに弾かれてしまい、安定感が無くなったりレイルの切り替えがスムースに出来なかったりします。
ノーズに極端な幅&厚みがある場合には、ロングボードではノーズライド時に安定感が生まれますが、幅があり過ぎると水の抵抗を受けてしまい走りが悪くなり、オフショアの強い時などは板が降り難くライディング中も風の影響を受け易く、極端に厚みがある場合には取り回しが重くなってしまいます。
そしてテイルに極端な幅&厚みがある場合には、テイクオフは早いもののテイルが沈まない為、ルースになります。
「まっすぐしか行かない」とか「ひざ波しかやらない」、「体重100kg超え」といったような場合には極端なボリュームマックスの板で宜しいかと思いますが、オールラウンドにサーフィンする至って普通な体型の方にとっては、とてもつまらない板になってしまうと思いますし、そうなってくると「スポンジボードでいいのでは?」と思ってしまうのです。
そんな訳で、常にバランスを考えてシェイプしております。




コメント