以前にも書かせて頂いた内容と同じような内容になるかと思いますが、昨今のサーフボード価格高騰について少々書かせて頂きます。
インターネットやあちこちの店舗にて板をチェックしている方が沢山いらっしゃるかと思われますので、輸入サーフボード価格が今どんな感じなのか既にご存知のことと思います。
「何故にこんなことになっているのか?」といったこともご存知かと思われますが、要因となっているのは円安に加え海外(アメリカ、オーストラリア)の物価&人件費上昇、輸入での輸送費や経費の上昇など。
カリフォルニアのサーフショップウェブやサーフボードレーベルウェブをチェックしてみると、短いフィッシュなどでも皆さんが知っているようなシェイパーの板は1,800ドル前後しており、ロングボードではなんと2,200ドル前後。
僕がシースワローを始めた頃から1,000ドル値上がりしています。
今朝の時点で1ドルが150円代後半ですので151円で日本円に換算すると、現地価格は短いフィッシュで271,800円前後、ロングボードで332,200円前後になります。
実際に日本から買うとなるとクレジットカード決済になる為、カード会社によって変わってくるかと思いますが、両替手数料が1ドルあたり4円位かかりますので、1ドル/155円になったりします。
輸入の際には輸送費や梱包代に加え日本国内で所得税、地方消費税もかかり、かなりの経費がかかってしまいます。
「業者は卸売価格で仕入れているから、かなり儲けが乗っかるのだろう」と思われるかと思いますが、大量に仕入れ(何十本とか何百本)を行う業者などは卸売価格が適用されるかもしれません。
しかし、僕が輸入していた時は、卸売価格はなく現地での販売価格より高いジャパニーズプライス。
現地シェイパーによっては日本では高額でサーフボードが売られていることを知っていて「日本では高い値段で売るのだから卸売価格は設定しない」といった感じでした。
にしてもサーフボードが50万円前後するって、かなり異常なことだと思います。
国産よりも輸入品を好む方が殆どかと思いますが、日本とは物価や所得が全く異なるアメリカやオーストラリアからのサーフボード輸入は大きく円高に振れない限り、そろそろ限界なのではないでしょうか。
国内でもっともっと世界に通用する美的センスを持つサーフボードビルダーが増え、輸入品に頼らなくても国内でなんとかなってしまうようになれば、海に囲まれた島国日本のサーフシーンも変わっていくのではないだろうかと思います。
僕自身も海外製に負けない魅力的な板を作れるよう精進して参ります。
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