DELAMINATION
- seaswallow
- 6月11日
- 読了時間: 2分
今日は、たまにお問合せを頂く剥離について書かせて頂きます。
剥離に関するブログを以前にも書いたことがありますが、その記事へのアクセス数が多く「皆さん板にトラブルを抱えているのかな」なんて思ってしまいました。
写真があれば分かり易いのですが、サーフボードのグラスが剥離した画像を持っていないので、文字で説明させて頂きます。
サーフボードのグラスが剥離した状態を見たり触ったりしたことがない方にとっては、剥離がどのような状態なのか全く分からないかと思いますので”サーフボード剥離”で画像をネット検索して頂けますと剥離したサーフボードの画像を見ることが出来るかと思います。
剥離は、熱やグラスのヒビなどからの浸水が主な原因。
今まで入庫した板は「クラッシュした際、何も対策せずにそのまま使用してフォームが大量に水を吸った結果、剥離してしまった」といったような板が殆ど。
フォームが水を吸ってしまうとグラスとの接着が弱くなったり、暑さによってサーフボード内の水分が気化し、グラスを持ち上げてしまったりします。
また、クラッシュしていないにも関わらず浸水する場合もあり、ロングボードに多く見られます。
ロングボードの場合、特に上手い方などは板の上を歩き回るので、デッキ全面にフットマークが付くかと思います。
(フットマークの付き具合は使用されているブランクスのフォーム密度や乗り手の体重でも変わってきます)
フットマークはフォームとグラスが凹んで出来る訳ですが、ストリンガーはフォーム&グラスよりも硬く凹みません。
フットマークによってフォーム&グラスとストリンガーに段差が出来てしまううえ、左右レイル方向にグラスが引っ張られる形となり、ストリンガー沿いグラスにヒビが入ります。
デッキストリンガー沿いのヒビは、ワックスによって隠れてしまう為、気が付かないうちにヒビから浸水してしまい「歩くとフニャフニャする」とか「歩くとペコペコ音がするようになった」なんてこともあったりします。
剥離の予防対策としましては、自分の身体や何かにぶつけた際には、ぶつけた箇所をすぐに確認し浸水の可能性がある傷ならば、すぐに海から上がる等なるべく浸水させないようにといったことと、たまにワックスを剥がしてストリンガー沿いのグラスを点検するとか高温を避けるといったこと。
これからの時期、炎天下での車内や高温になる場所での保管は剥離や板の捻れの原因になりますので、絶対避けて下さいませ。




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