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ROCKER

  • 執筆者の写真: seaswallow
    seaswallow
  • 4月3日
  • 読了時間: 2分


ホコタファクトリーのある茨城では、低気圧の通過によって毎日風が強く、海はクローズ。

波乗り出来ない状況のため、いつも以上に作業が捗っております。


さて本日は、サーフボードのロッカーについて少々書かせて頂きます。

カスタムオーダーをお受けする際「ロッカーある方がテイクオフ早いですよね?」、「ロッカーつけて下さい」と間違った認識をされている方がたまにいらっしゃいます。


「え!?間違っているの?」とビックリされた方は、あまりいらっしゃらないかと思いますが、ノーズロッカーあり過ぎるとパドルやテイクオフが遅くなります。


サーフボードを真横から見ると、ノーズからテイルまで緩やかに湾曲しており、そのカーブをロッカーと言います。

ノーズ側がノーズロッカー、テイル側がテイルロッカー。


ノーズ側は波の面に合うように反りがあり、反りが強いノーズロッカーはチューブなどの掘れる波(サイズのある波、パワーのある波)に向いています。


掘れる波では反りの強いロッカーがノーズダイブを防ぎますが、小波やパワーのない波では強い反りによって水の抵抗を受けてしまう為、パドル、テイクオフが遅くなるのです。


ノーズロッカーの強いハイパフォーマンスボードに比べ、フィッシュなどのオルタナティブボードやトラディショナルロングボードは、ノーズロッカー抑えめ。

数値で言うと2インチ位違います。


ボリュームの違いも勿論ありますが、ロッカーが抑えめなことでハイパフォーマンスボードに比べてパドルが楽で、テイクオフも早いのです。


そして、テイルロッカーは板の回転性に影響を与えますが、テイルロッカーやロングボードでのノーズライド時にテイルをホールドしてくれるテイルキックが強いと、デッキ面テイルへの水の流れが妨げられスピード(板の走り)に影響してしまう為、度が過ぎるとあまり良くありません。


逆にノーズロッカー、テイルロッカーを通常よりも抑えめ、ほぼロッカーを無くした場合には、テイクオフ時や面の悪い時にノーズダイブし易く、曲がらない板になってしまいます。


このように全てのバランスを上手く取れなければ、良い板を生み出すことは出来ないのですが、テストボードを作ってはテストを繰り返し更なる改良を加え、ようやくRONDINE SURFBOARDSが形になってきたように思う今日この頃。

進化し続ける所存で御座います。

 
 
 

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